自閉を活かす  コロロ発達療育センター

〒185-0032 東京都国分寺市日吉町4−16−6


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Q&A
Q  パニックになるので困っています。どう対処したらよいですか?
  1. まずは原因を探り当て、大パニックになるのを避けます。
  2. パニックの原因になる不快刺激を意図的に少しずつ与えて不快に対する抗体をつけます。(耐性をつけさせる)
  3. ここで特定の原因でおこるパニックに対しての対処と同時に、日常生活に見られるこだわりを崩し、耐性力を付けて行きます。(不快刺激の注入を行う)
    <具体的トレーニング法>  
    1. 持続力をつける
      待つ・・・・・食事前に手をひざに10秒
             こだわりを10秒待たせる
      正座・立位・腕立て、などの同一姿勢保持
      歩き続ける・スクワット、など運動の持続
    2. 日常での小さなこだわりを崩す
    3. 日常で簡単な指示に従う練習をこまめに行う
    すべてのトレーニングで、パニックを起こすぎりぎりの限界まで頑張らせることがポイント。もし泣きが始まったら、口を押える好きな物を見せる・音楽を聞かせる・外に出て歩くなどの方法で早く静める。

    <不快刺激注入の具体例>
      問題行動 不快刺激










    扇風機に異常にとりつかれている。 換気扇や風車を代わりに与えて、扇風機をガマンさせる。
    家族の指定席が決まっていて朝食時に位置が変わると大騒ぎをする。 夕食時なら配置が変わっていてもなんとかすごせるので、その時パターンこわしをする。
    登下校時の道順にこだわっている。 コースのどこか一箇所を変えるように試みる。特に学校や家の近辺で、わざとコースを変える。
    嫌いなCMなどがどうしても見られない。 ほんの3,4秒でもよいから、じっと見させるようにする。(しかも、耳を押さえないで)
    就寝時に電気をつけておかないと、どうしても眠れない。 薄明かりにしたり、隣室(間仕切りをあけ)の電気をつけ、寝室内は消す。
    行に
    動関
    のす
    リる
    ズこ
    ムと
    自分勝手なペースがいつも先行し、いつも母親が後ろからついていく。 母親の後ろから歩かせるようにし、絶対に先にいかせてはならない。(次の曲がり角まではというように、距離を定めて行なう。)
    マイペースでの行動が目立つ。 マイペースで行動している時に、一つだけ違うことをさせる。









    首振り、上体揺すり,手叩き手のヒラヒラなど、常同行動が煩雑に出てくる。 常同行動が発現したところで押さえて止め,5分間止めていられるようにする。(目標時間を設定し、失敗しても達成するまで続ける)
    一つの姿勢が保持できない。 正座、立位、腕立姿勢、片足たち、ブラ下がりなど、3分以上続けて行なう。(目標時間を決める)
    接関
    触す
    反る
    応こ
    にと
    身体の部位に触られるのをひどく嫌がる。そのくせ自分からは人にくっつきたがる。 ・ふいに首筋をこする。
    ・耳穴をほじる。
    ・髪を洗う。
    ・くっつかれそうになったら、大人はスルリと身にかわす。1時間位くっつかれないで過ごす。

Q  多動で困っています、どう対処したらいいですか?
A
多動の原因は、体力がないわけでも興味の問題でもありません。、目的意識が頻繁に途切れるので自分の行動をコントロールできないことにあります。方法としては、多動を抑える為の練習をこまめに根気よくやってゆくしかありません。
<具体例>
  1. 一定姿勢の保持    正座・立位・ぶらさがりなど
  2. 運動の持続       歩き続ける・スクワットなど
<ポイント>
  1. 目標時間を決め徐々に長くしてゆく
  2. トレーニングの方法は簡単すぎても難しすぎてもだめ、その子にあった課題を選ぶ。
詳しい方法・アドバイスは、以下の資料を参照の事。
     「発達プログラム」
     bQ8   行動トレーニング
     bU1   集団自立歩行の効用
     bU2   母と子の実践重心トレーニング
     bT5   耐性トレーニングの意義と方法
Q    コロロに於ける発語プログラムとは?
A   
コロロメソッドの中の発語プログラムは、言葉の出ない子どもに対し、文字を用いた療育プログラムを組んで言葉を引き出すものです。このプログラムの特徴は、
  1. 学習開始時に、まず書字(視覚的サイン語)の獲得を目標とし音声刺激は導入しない。
  2. 書字学習のプロセスにおいて、内発音の獲得時期に発語指導を開始する、という点にあります。子供は、言葉の機能に全く気付いていない無シンボル期から⇒文字使用による視覚言語期へ進み⇒聴覚言語期を経て⇒音声言語期へ達します。音声言語期では、外側からのアクションによって、やっとコトバを発することができる「受動的発語期」から、自発的にコトバを話す「能動的発語」へと進み自発語を獲得します。
発語プログラムに関しては以下の解説をご精読頂きたいと思います。
      「発達プログラム」   bR6  P7〜
                      bS8  P3〜
      「自閉を超えて」   下巻
又、発語があっても会話にならないケースの場合それぞれの対応策があるので、発語プログラムのバックナンバーをご参照ください。
Q    近くにコロロの教室がありません。コロロメソッドは家庭でも出来るのですか?
   
コロロメソッドでは、親こそが療育教育の主体と考えています。発達プログラム・通信教育などを利用してコロロメソッドは、実行できます。具体的な相談は随時受け付けていますのでメールでご連絡下さい。
コロロメソッド理解の為の参考資料は、事業案内の出版事業部で紹介の書籍をご覧下さい。

問題行動  Q&A
〜施設・学校等の研修会での質疑応答編〜
  • Q1, 気に入らない事があると、大声を上げて飛び出す。玄関には鍵をかけているが、窓から飛び降り骨折した事もある。(入所施設・男子)
  • Q2, 原因の分からないパニックが、1日に5・6回ある。手噛みひどく、さらに人につかみかかる事もある。職員が3人がかりで押さえ込み別室へ連れ出し落ち着かせているが、押し倒されて怪我をしたものもいる。(入所施設・男子)
  • Q3, 音に敏感でよく耳ふさぎをするが、授業中、他の子供の泣き声でイラつきつねりに行く。(養護学校小学部・女子)
A
 新しい理論をお読みになった読者には特定場面も、突発的な行動の出方も個々に違いはあるものの、この種の問題行動の原因が、新生児期のモロー反射の組み替わりそこねにあることに既にお気づきの事と思います。
 成人施設では、身体も大きいので、周囲への影響をも考慮して、数人掛かりで取り押さえるという対応になってしまうのは仕方がないかもしれません。しかし、取り押さえられた後、マイペースを与えられて機嫌が直るという悪いパターンがより強化されてしまいます。また、イラつきやパニックを繰り返していると、ほんの些細な刺激にも反応してしまうというパニック体質にもなり、余計に対応が難しくなります。
 これらの行動は、非言語的な意識レベルの低い行動ですから、心理的に解釈する事は止め、イラつきやパニックの引き金となる刺激や特定場所を排除または回避して、問題行動を起こさずに過ごすという消去パターンを作る事を第一段階としましょう。
 一番困っている行動を早く何とかしたいというお気持ちはわかりますが、日頃から、小さな常同行動や反射行動を止めていく、マイペースを少し我慢をさせるといった耐性作りのトレーニングプログラムを進めていく事が大切です。
次に具体的プログラムを例示しておきましょう。
 Q1.Q2では、まずいっとき全面受容に戻し、不快な刺激→飛び出し(手噛み・パニック)という根強いパターンを消去しなければなりません。彼らのマイペースを認めるために数日間は、職員全員が気持ちを一つにし、イラつき・パニックの消去に努めて下さい。さらにこの間に、問題行動の引き金になる刺激が何かも十分観察しておいて下さい。またもし、イラつき始めた時は、短時間で気分転換を図るよう好きな事に誘う・散歩にでるなど場面を変えて切り抜け、「今日も一度も飛び出しもパニックも無かった・・・」という日が2〜3日続いたら、いよいよ第二段階。彼らの機嫌のよい時を狙って、簡単な指示や不快刺激を入れていきます。同時に、集団感応を活用した戸外歩行や着席持続の訓練を行い少しずつユアペースに引き込んでいきましょう。
実践例として「発プロ37号 大樹館での取り組み」をご参照下さい。
 ここで、付言しておきたいのが、職員の対応です。問題行動への対応は、1対1が基本と心得ておいて下さい。複数で、それも力ずくで対応すると、ますます反発反射を強め人の動きへの防衛反射も強まってしまいます。
 Q1の飛び出し君の場合は、走り出してから職員が無理に止めようと対応した逆効果ではなかったかとも思われます。もし、力で止めるのであれば、問題行動の直前を捉えて止めるタイミングが重要です。(自閉を超えて上巻・パニック撃退の究極のテクニック参照)
 Q3の場合のように、子供の泣き声や大きな音楽などの特定の音に敏感に反応し、耳ふさぎをする子供の姿はどの指導現場でも見かけるのですが、嫌いな音から遠ざけるという消極的な対応になりがちのようです。第一段階としてイラつきを回避することは大事ですが、嫌いな音を聞かずに生活できる環境は今の日本にはありませんから、少しずつ音慣らしのプログラムを進めていかなければなりません。まず、興味のある視覚教材を活用した着席集会の中で、彼女が思わず耳から手を離し触れてしまった、見入ってしまったという経験をさせ、耳ふさぎせず、30分程度は、集会参加できるように展開させましょう。そして、着席注視が安定してきたら、泣き声や苦手な音をテープにとって、教材として聞かせてみたり、太鼓やシンバル等の楽器を叩かせてみるなど、耳をふさがずに音を聞くトレーニングを集会の中に組み込んで行きましょう。
  • Q4, 思い通りに行かないと、周りの物を蹴飛ばしたり、友達を叩いたりする。叱ると大人に向かってくることもあり、なるべく優しく諭すようにしているが、その時は、「もうやらない」のジェスチャーをするのに、また繰り返してしまう。(情緒学級 男子)
  • Q5, 何か注意されると、女子の髪の毛を引張ったり、鉛筆でつつくこともある。 担任の顔を見ると「○○しないの、ごめんなさい」と謝るのだが、改善されない。(同 男子)
A
何度叱られても、注意されてもおさまらない。でも、「ごめんなさい」・「もうしない」と言っているのだから次は気をつけるだろう。と考えるのは非常に安易な考えです。

 まず、この問題行動が一連の行動パターンであることを理解する必要があります。他者に危害を加えたり、物を投げたり破損するなどのパニックは、何か欲求がありそれが通らなかった場合の不満が原因の事が多いです。そして、瞬間に視界に入った物・人に突発的に危害を加えるのは、目の原始反射の残存といえます。これらの行動は、同じような特定の場面で繰り返されるパターン反応ですから、問題行動の後に先生に叱られても改善されるどころか、さらに悪い連鎖パターンとして身に付いてしまいます。

 やはりこの場合も、まずは特定場面(刺激)を回避し問題行動を起こさせないようにしましょう。そして少しずつ行動パターン・耐性トレーニングの中でマイペース行動をユアペースでも行動できるようにしていき、不快刺激に対して免疫を作っていきます。次のステップは、意図的に特定場面を作り出し、欲求が満たされなくても大人の抑制系が効いていれば我慢できる。これを繰り返し、不満に対してある程度、自分で制御できるようになるまでトレーニングを続けましょう。

  • Q6, 手の甲で壁や窓・机を叩いたり、蹴ったりの常同行動が止まらない。ガラスが割れたこともある。多動で、跳びはねも多く着席も続かない。(養護学校小2 男子)
  • Q7, 一日中紐ふり、棒ふり、本をペラペラ等の常同行動を繰り返し、なかなか授業に乗ってこない。なるべく身体を動かした方が良いと考え、朝、たっぷりトランポリンをさせているが、あまり効果がない。(小学校身障学級 男子)
A

 跳びはねの主な原因は、足裏の異常反射の残存です。この反射があると足裏を地面にピッタリとつけて立ち続けたり、一定の歩調で歩き続けることができず、爪先歩きや跳びはね、スキップになってしまいます。

 また、紐ふり等の一連の常同行動は、自発的身震い運動の組み替わりそこねと見る事ができますが、物を叩く。振るといった触覚的な感覚遊びとセットになっています。常同行動に耽っている間の意識レベルは非常に低いため、強く止められると反射的な猛反発ということになります。常同行動を止める場合、その出始めの頃(出る直前に止められれば理想的)に止めるようにします。耽っている最高潮時はやり過ごします。そして次の常同行動が出る頃を見計らって、出始めの頃に止めるようにして下さい。

 ここで、トランポリンの効用について再考しておきたいと思います。朝の体操の時間にたっぷりと行なっても、常同行動軽減に効果がないのは、トランポリンの上下運動が、障害児にとって、常同行動と同じレベルの感覚遊びだからです。常同行動の出現(意識レベルの低下)を防ぎ、集中持続力の養成として行なうのであれば、早いペースの戸外歩行(30分以上)やマラソンが効果的です。

  • Q8, 虫歯がひどいのに歯磨き・歯の治療を嫌がる。顔半分がひどく腫れてしまい、結局全身麻酔で治療を受けさせたが、今後歯磨きチェックができるようにするにはどうしたらよいか。(入所施設 女子)
A

 成人の施設では、自発性・自主性のみが尊重されすぎて、逆に健康面・衛生面がなおざりにされているように感ずる例をよく耳にします。歯磨きのほか、洗髪・散髪・入浴・耳掻き等々。手を貸そうとするときまって「自分でやる」と拒否。これが繰り返されると受け身行動が取れなくなり、自分なりのやり方がこだわりになってしまいます。

 しかし、本当に自分できれいに衛生的にできるのであればこの園生さんのような事態にはならないはずです。このような例も、こだわりの根っ子が身体接触への異常反射にあることを忘れてはなりません。

 「歯磨きチェック」を最終目的の据えて、まず、いろいろな生活場面で受け身行動が取れるような練習を行ないましょう。着替えの一部を手伝う、お風呂で背中を流してあげる等、取り掛かりやすい所から始めて下さい。また、歯磨き場面では、先生の見ている所で歯磨きをする。磨き終わったら10秒口の中を見せる。スプーンなどで先生が歯を触るのを10秒我慢する・・・このぐらいのスモールステップで2ヶ月後には、奥歯を磨いてもらえるとことまで進められるようプログラミングしてみましょう。

  • Q9, 入園当初から偏食が強く、給食は一切食べない。何度か口に押し込んで食べさせようとしたが、猛抵抗で舌で押し出してしまう。家から好きなプリンを持参しているが、今後どのように指導したらよいのか。(幼児通園施設 5才男子)
A

 偏食は、離乳期に消退すべき舌の反射(おっぱいを吸うときの舌の動き)が根強く残っていることが原因です。少量ずつちびちび食べたり、口に入れた量が多いと舌で押し出したり、吐きそうになる子供もいます。また、味覚が未分化のため、慣れない味にも拒否を示します。

 しかし、偏食指導は、幼児期、それも年齢が低いほど早く成果があがりますから、すぐ取り掛からなければなりません。ところで、好きなプリンは、どのような食べ方をしているのでしょうか。おそらく、自分で少量スプーンですくって、マイペースな食べ方をしていませんか?まず、好きな食べ物なら、他の園児と同じテーブルで、先生に一定量口に入れてもらって食べられる事を目標において下さい。その上で、一品ずつ食べられるものを増やしていきましょう。

 舌の反射の強いうちは、強気で対応すればするほど反発反射を強め、場合によっては、食べる事すべてを拒否する事態にもなりかねませんから慎重にして下さい。

 このお子さんの場合、おそらく食事以外に身体接触にも過敏な反応を示したり、マイペースな行動が多いことでしょう。日頃の指導場面で手つなぎ歩行や着席注視のトレーニングを行なう中で、指示行動や、やや強めの身体接触(乾布摩擦・床屋さんごっこ)の練習を取り入れるとともに、すぐ砂をいじったり、壁を手で擦るといった小さな反射行動をこまめに止めていくようにしていきましょう。




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